私のビジネスパートナーは海千山千(1)〜ある中販店の社長様に関する記憶〜
私たちは、加盟企業以外にも、
様々な自動車関連企業の方々とお話しする機会が多くあります。
そんな中で感じた事、考えた事等を、
少しずつご紹介出来ればと思います。
カーリンク本部を運営している
リンク・プロモーションで、
私が担当している部門は『BP開発部』といいます。
自動車業界だけに「鈑金屋さん担当?」などと言われますが、
BPの意味はBusiness−Partner(ビジネスパートナー)
の頭文字で、一緒にカーリンク事業に取り組んでいただける、
加盟店を増やしていくことをミッション(使命)としています。
今回のコラムでは、その活動を通じてお会いした方々の中で、
インパクトの強かった人、私の心の中に足跡を残した企業をご紹介したいと思います。
微笑ましい話として受け取っていただき、お読みいただいた方々の、
ご自身や組織について、振り返ってみるきっかけになれば幸いと思っております。
100店舗体制を築く今日まで、カーリンク事業は、
主に自動車関連企業に向けてご紹介をしてきました。
自動車整備業、SS、新車ディーラー、中古車販売店などを、
長年運営してこられた企業のトップの方々との面談が、
事業説明の第一歩になります。
この業界の方々は、言いづらいのですが、特徴のある方が多くて・・・(笑)。
特に、中古車流通の現場から、たたき上げで事業を起こしてこられた、
中古車販売店の社長さんは、生き馬の目を抜くといわれる熾烈な競争社会の中で、
一国一城を築いてこられただけに、まぁ、言ってみれば『海千山千』なんです。
『海千山千』を辞書で調べますと、「海に千年、山に千年住むと蛇も竜に成る、という言い伝えから物事の裏表を知り抜いていて、したたかなこと」
と書いてあります。そうです、蛇か竜のように恐ろしく、したたかな方が多いのです・・・。
東京から数百km離れた(特定されてしまうと問題もある?ので・・・笑)地方で、
大型の部類に入る中古車販売店社長とのやり取りをよく思い出します。
実は、その中古車販売店は別のメンバーが営業を担当していました。
その担当は、非常に優秀で、特に企業オーナーに信頼を頂きながら、
良好な関係構築する能力にかけて、スバ抜けているのですが、
その彼が「助けてほしい」と相談してきたのです。
「何を話しても受け入れられる感じがせず、怖い・・。」と。
そんなことだったので、2回目の面談に同席させていただきました。
自己紹介をしながら、なんとかお話の糸口を掴もうと、
情報収集の気持ちでいくつかの質問をさせていただきました。
興味を持っていただけたらと、過去の経験談などから、
笑い話の一つも出るように、かなり一生懸命明るくお話させていただきました。
ところがその社長は、応接ソファに浅めに腰掛け、ご自身の膝にひじを乗せ、
ほとんどしゃべらないで、どっちかというと睨みつけている様な感じだったのです。
(これは、営業の彼が泣きごと言ってきても仕方ないなぁ)なんて思いながら、
背中に汗をかいていたことを思い出します。
そんな時間が30分ほど続いたでしょうか、私は、ついに言ってしまいました、
「社長、いつもそんなに怖い顔しているんですか?」って。
そうしたら、初めてその社長が笑って答えてくれたのです。
「そんなに怖い顔してるか?」。私達は声をそろえて「ハイッ!」。
そこからですね、本音で語り合えたのは。そして私は質問しました。
「社員の方々は怖がっていないのですか?社長の言葉は、隅々まで、本当の意味で伝わっていますか?」と。その質問に対する答えは、社長の悩みを含んだ、心の声だったように思います。
「自分の思いが社員に届いていなくて、そこが不満なんだよ。」
「何で言ったとおりのことができないんだ?」
「難しいことを言っているわけじゃないだろうに・・・。」
こんな感じで、不満を漏らされたのです。
実は、私は訪問当初から、展示場ですれ違った営業マン、
ピットにいらした整備士の方々、店舗受付の方々の雰囲気から、何か重苦しいというか、私達の言葉で言う「やらされ感」のような雰囲気を感じていたのです。
これでも、年間百軒以上の自動車関連企業を訪問させていただいてますので、
ファーストインプレッション(第一印象)で感じる雰囲気が、
企業の課題を表していることが多くあることを経験しています。
まさに、この企業は、トップセールスマンとして実力を発揮し、
起業してなお地域一番店といわれるまでに発展させた社長の、
ワンマン、トップダウン経営が社風さえ形成していたのです。
私達は、そこから、カーリンク事業の特徴である、
<自分の力で未来を切り開く、生きがいを持って働く社員の育成>と、
<既成概念を打破し、改革のためのアクションをやりきる組織作り>について説明を差し上げました。
カーリンクのご提案を、一般的なFCビジネスの押し売りだと思っていらした社長は、
それまでとまったく違う姿勢で悩みをご相談くださいました。
ご縁があり、カーリンクのお仲間となっていただき、年月が経ちますが、
今では積極的な人材が他の社員を鼓舞し、新しい取り組みに対し、
失敗にもめげずに果敢にチャレンジして、成功体験を積み重ねています。
会社の収益構造も大きく変化し、リーマンショック、平成大恐慌も乗り切っています。
現在でも、お会いするたびに緊張する社長ですが、今では私には、厳しいお顔の中に、
やさしい笑顔が見えるようになってきました。
カーリンク事業にご興味をお持ちの方は、実際にこの社長にお会いしてみたらいかがでしょうか。
私がご一緒して、ご紹介差し上げます。睨まれるのを覚悟していただければ(笑)。
株式会社リンク・プロモーション 執行役員 BP開発部担当 新井裕弥





























